5月のおはなし ~令和に一隅を照らそう~

4月1日に発表された新元号「令和」。ついに本日から 施行されましたね。
 
そもそも元号とは、江戸時代までは今上陛下の在位中に改元が行われることがあったことなどから主に「年号」と呼ばれ、明治以降は一世一元の制が定められ、その後、元号法も成立したことにより「元号」が法律で定められた言葉となったそうです。
さて、令和は大化の改新で用いられるようになった「大化」から数えて248番目の元号だそうで、当山の寺号である「寛永」からは39番目にあたりまして、令和7年に創建400年を迎える当山としても感慨深いものがあります。
 
   安倍首相の発表によると令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められているそうです。
天台宗においては「一隅を照らす運動」の中で、各自がそれぞれの置かれている場所や立場でベストを尽くしましょう。あなたが輝けばあなたのお隣も明るく照らされます。町や社会が明るくなります。皆の光が集まれば、やがて日本を世界を地球を照らします。と呼びかけています。

万葉集から引用された令和の持つ意味と伝教大師の遺された一隅を照らすの精神、なんだか似ているように思えて親しみを覚えます。そして人々が心を寄せ合うその先に、真の浄仏国土が築かれることを願います。


一隅を照らす運動シンボルマーク
一隅を照らす運動キャラクターしょうぐうさん